現行仕様を話す MCP サーバーはわずか 1%
公開されている MCP サーバー 19,233 台を計測しました。現行のプロトコル版を交渉するのは 198 台。クライアントやサーバーを作る人にとって、この差は何を意味するのか。
MCP サーバーは initialize ハンドシェイクの際に、自分が話すプロトコル版を通知します。つまり普及率は計測できるということです。そこで公開エコシステム全体を計測しました。
数字
継続的に探索している 19,233 台のうち、現行版を交渉するのは 198 台。全体の 1.0% です。さらに 1,451 台(7.5%)は中間にいます。現代的な枠組みは認識するものの、最終的には古い版で合意します。残りはすべて前の世代のままです。
この差は丸め誤差ではありません。これがエコシステムそのものです。
普及が遅い理由
- SDK が遅れています。ほとんどのサーバーは公式 SDK の薄いラッパーで、版は SDK が固定します。そのバージョンが上がるまで、作者が望んでもサーバーは動けません。
- アップグレードを強制するものがありません。クライアントは後方互換を保つので、古いサーバーもそのまま動きます。エラーも非推奨警告も、利用者からの苦情もありません。
- 多くのサーバーは放置されています。週末に作られたプロジェクトが半年後にプロトコル更新を受けることはありません。
クライアントを作る場合
現行版を前提にしないでください。交渉時に最新版しか提示しないクライアントは、エコシステムの 99% に対して失敗します。最新版を提示し、返ってきたものを受け入れ、古い形式も処理してください。
サーバーを作る場合
いま version を上げることは、差別化する最も安価な方法のひとつです。ほとんど誰もやっていないからこそです。ただし先に一点確認を。プロトコル版ヘッダーはハンドシェイク後のリクエストに付けるものであり、ハンドシェイク自体に付けるものではありません。initialize 中に送るとクライアントを即座に拒否するサーバーがあり、まさにその理由で到達不能になっているサーバーを見つけました。
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